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リピドミクス

  1. リピドミクス受託解析

リピドミクス受託解析

概要及び特徴

 中性脂質、リン脂質、脂肪酸、エイコサノイド等の脂質成分を高分解能LC-MS及びLC-MS/MSを使用して幅広く測定します。

@吸着を抑えた高感度分析

一般的なステンレスカラムに吸着しやすいリン脂質、リゾリン脂質等の分析にCERIのL-column2 ODSメタルフリーカラム等を使用し、分析成分の吸着を抑えた高感度分析を実施しています。

A少ないキャリーオーバー

分析条件の改良でニードル等への吸着を防ぎ、少ないキャリーオーバーで再現性の高い測定が可能です。

B豊富な知見

・測定対象物質

中性脂質、リン脂質、脂肪酸、エイコサノイド等の脂質成分の測定実績があります。

・試料の取扱い実績

細胞等の生体試料に加え、食品、農作物、植物等の試料の取扱い実績があります。

・前処理

前処理・測定の再現性についてご好評をいただいています。測定対象となる代謝物は幅広い物性、分子量を有しています。前処理による代謝物のロスを少なくするため、必要最低限の前処理を行い、測定します。

 例:総脂質・脂肪酸解析用前処理(組織)

 

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◆測定メニュー

項目 測定メニュー 目的
  • 1.リピドミクス解析
総脂質ノンターゲット解析→アノテーションリスト
  • ・中性脂質、リン脂質の脂質プロファイルを比較したい
  • ・脂質マーカーを探索したい
ワイドターゲットリピドーム解析(LC-MS/MS)
  • ・特定の脂質を高感度に検出したい
  • ・特定の脂質を比較したい
ワイドターゲットリピドーム解析(SFC-MS/MS)
  • 2.脂肪酸解析
中〜長鎖(C8〜C24)の偶数炭素数脂肪酸の主要31成分
の定量解析
  • ・脂肪酸を網羅的に定量比較したい
  • ・特定の脂肪酸を定量したい
  • ・未知脂肪酸を探索したい
中〜超長鎖(C8〜C30)の脂肪酸の67成分一斉定量解析
  • 3.エイコサノイド解析
アラキドン酸由来47成分誘導体化高感度一斉解析
  • ・プロスタグランジン、ロイコトリエン等のエイコサノイドを定量比較したい
  • ・特定の脂質メディエーターを定量したい
アラキドン酸由来47成分+EPA由来10成分+DHA由来5成分

 

 

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測定メニューの特徴

1.リピドミクス解析

 総脂質ノンターゲット解析及びワイドターゲットリピドーム解析を実施しています。CERIのL-column2 ODSメタルフリーカラムを使用し、一般的なステンレスカラムに吸着しやすいリン脂質、リゾリン脂質の吸着を抑えた測定を実施しており、シャープなピークが得られるため高感度分析が可能です。

  • 図 微量酸性リン脂質(ホスファチジン酸(PA)、ホスファチジルセリン(PS))標準物質ピーク形状比較
    図 微量酸性リン脂質(ホスファチジン酸(PA)、ホスファチジルセリン(PS))標準物質ピーク形状比較
@総脂質ノンターゲット解析

LipidSearch®による一斉解析
 総脂質ノンターゲット解析では三井情報株式会社(MKI)のLipidSearch®を使用して幅広い脂質成分の検出、解析結果をご提供します。ノンターゲット解析で得られる大量の精密質量とスペクトル情報から、一括で高精度に脂質を自動同定することが可能です。また、同定に使用したスペクトル情報から同定精度をスコア化し、低スコアの同定結果を除くことで、偽陽性を排除した高精度解析も可能です。

LC/MS3を用いた総脂質ノンターゲット解析
 スフィンゴミエリン(SM)等の脂質クラスについて、詳細な構造情報(スフィンゴミエリンにおけるスフィンゴシンと脂肪酸の組合せ等)が解析可能なLC/MS3を用いた総脂質ノンターゲット解析を実施しています。MS3スペクトル情報を用いることで、リピドーム解析で汎用的に用いられているLC/MS/MSと比べ、より詳細な解析が可能です。

  • 図 SM(d18:1/18:1)のMS3スペクトル
    図 SM(d18:1/18:1)のMS3スペクトル
    1. Aワイドターゲットリピドーム解析

 LC-MS/MSを用いた脂質分子のターゲット解析を実施しています。様々な炭素数・二重結合数の脂肪酸側鎖を持つ脂質分子を対象としています。測定対象等の詳細については、お問い合わせください。

  • 図 大腸菌から検出されたホスファチジルエタノールアミン(PE)の一例
    図 大腸菌から検出されたホスファチジルエタノールアミン(PE)の一例
2.脂肪酸解析

 高分解能LC-MSによるスキャン分析で網羅的に測定することで、標準品がない脂肪酸や未知脂肪酸についても検出、比較解析が可能です(参考資料;質量分析総合討論会ポスター(2016年))。二重結合の位置異性体や、cis-、trans-異性体を分離することができるため、一度に多くの種類の脂肪酸を網羅的に解析することが可能です。
 また、高分解能LC-MSによるスキャン分析では、従来のGC(-MS)解析で必要だった誘導体化を行わずに測定できます。そのため、総脂質解析で使用したサンプルの希釈倍率を変えるだけで脂肪酸解析ができ、少量のサンプルから総脂質と脂肪酸の両方のプロファイルデータを得ることができます。
 脂肪酸解析では、高分解能LC-MSによるスキャン分析に加えて、GCによる脂肪酸解析も実施しています。

  • 図 C8:0〜C30:0の飽和/不飽和/分岐鎖脂肪酸(66物質)のクロマトグラム
    図 C8:0〜C30:0の飽和/不飽和/分岐鎖脂肪酸(66物質)のクロマトグラム
  • 図 不飽和脂肪酸の二重結合位置異性体の分離分析例
    図 不飽和脂肪酸の二重結合位置異性体の分離分析例
3.エイコサノイド解析(誘導体化法)

 エイコサノイドに共通するカルボン酸をアミド化して高感度解析を実施しています。誘導体化により50〜150倍程度高感度化を実現し、ヒト血清100 μLからエイコサノイドを再現良く測定可能にしました(参考資料;質量分析総合討論会ポスター(2016年))。

 必要なサンプル量は、血清/血漿であれば100 μL程度、組織であれば30 mg程度です。詳細については、お問い合わせください。

  • 図 プロスタグランジンE2(PGE2)の非誘導体化/誘導体化分析の比較
    図 プロスタグランジンE2(PGE2)の非誘導体化/誘導体化分析の比較
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◆納品物/納期

 報告書(印刷物)以外に、以下のデータ等を電子ファイルとして納品します。なお、報告書には方法、結果(考察)を含みます。

納品物 (1)測定・解析結果報告書(ハードコピー)
(2)ピークテーブル(Excelファイル)
(3)各種解析データ(オプションメニュー)
納期 約3〜4週間(サンプル受領から)

※ご依頼内容によってはお渡しできない場合もあります

◆サンプル量

測定条件 血液、血清、血漿 組織 細胞
総脂質/脂肪酸 20 μL 以上 20 mg 以上 1x106個 以上
エイコサノイド 100 μL 以上 お問い合わせください お問い合わせください

解析実績サンプル:血液、血清、血漿、尿、肝臓、脳、精巣、脳脊髄液(CSF)、糞便抽出液、ゼブラフィッシュ、各種培養細胞、培養上清、乳酸菌培地、植物抽出液、乳製品等

・上記サンプル以外にも前処理から対応します。
・QC用として別途試料をご用意願います。
・基本的にサンプルは返却しておりませんが、必要な場合お申し付けください。
・上記試料量のご用意が困難な場合はご相談ください。
・ヒト臨床サンプルの前処理も可能です(ヒト臨床サンプル確認書の提出をお願いします)。

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◆価格

 本解析の価格に関しましては、本機構までお問い合わせください。

  • ◆お申し込み方法

 ご依頼の目的など、こちらのフォームより可能な限り詳しくお知らせください。具体的な解析内容については、お客様とご相談の上決定させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。ご相談の内容に基づき、費用・納期等をお知らせします。お見積り内容にご承諾いただけましたら、契約手続きに入らせていただきます。 その後、サンプルを本機構までご送付ください。なお、土日祝日、年末年始はサンプルの受け取りができませんので、営業日の9時から17時に本機構着となりますように、冷凍(ドライアイス同梱)にてお送りください。

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