水蒸気透過性試験は、単位時間当たりに試験片を透過する水蒸気量を測定する試験です。
水蒸気透過度は透湿度とも呼ばれ、プラスチックフィルムやシートなど、防湿包装材料の要となる因子です。
【概要】
恒温恒湿槽内に試験体を静置し、カップ内の吸湿剤が吸収した水分量から透湿度(g/m2・24h)を算出します。
【試験詳細】
アルミニウム製のカップに吸湿剤を入れ、シート状試験片、透過面積を一定にさせるOリングの順に重ね、溶融したパラフィンで周囲を密封し、試験体とします。
試験体を恒温恒湿槽内に静置し、一定時間ごとに質量増加量を測定します。
試験片寸法 :直径70mmの円盤、厚さ約3mmまで
試験片数 :3
試験温度 :20℃〜80℃
試験湿度 :20〜90%RH
準拠規格 :JIS Z 0208、JIS K 6404-15など
図1 試験カップ | 図2 パラフィンで試験片を封ろうした状態 |
→「ガス透過性Top」へ戻る |