本機構は、平成14年度から平成16年度にかけて、再生材料、特に廃棄物溶融スラグ、鉄鋼スラグ、非鉄スラグ類等に適用できる化学物質試験方法の標準化関する調査研究を行いました。この結果をもとに、スラグ類の化学物質試験方法として平成17年3月20日にJIS化されました。
この試験方法には溶出量試験と含有量試験があり、対象物質は、鉛、カドミウム、ふっ素、ほう素などの無機物質です。
スラグ類の化学物質試験については本機構にお問い合わせください。
利用有姿のままの試料にその10倍量の溶媒(pH5.8〜6.3の水)を加え、毎分約200回転で6時間かくはんして検液を調製し分析します。
粗砕分級して得られた2mm以下の試料にその10倍量の溶媒(pH5.8〜6.3の水)を加え、毎分約200回で6時間振とうして検液を調製し分析します。
利用有姿の状態で採取した試料を2mm以下に粗砕し、溶媒に対する試料の質量比が3%になるように1mol/L塩酸を加え、毎分約200回で2時間振とうして検液を調製し分析します。
1mol/L塩酸の代わりに炭酸ナトリウム+炭酸水素ナトリウム溶液を用いて検液を調製し分析します。
蒸留装置を用いて分析します。