育児休業等の体験談

育児休業の取得とコミュニケーションについて
入構から現在までの仕事

 現在、マイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現量解析を活用して、国の受託事業の一環で化学物質の毒性評価手法の開発に携わっています。また、マイクロアレイ解析は大学や企業の研究者からの受託試験も行っており、その試験責任者を行っております。 立場上実際に実験を行うより、解析の問合せがあった際に目的に合わせた最適な方法やデータ解析方法の提案や、試験結果の確認など、試験全体をまとめる業務が多いです。 ご相談内容は多岐にわたるため、様々な研究テーマについて学ぶことや研究者の方々と意見交換をする機会が多々あり、日々多くの刺激を受けながら業務を行っております。

就職活動、また実際に就職するまでにもっていた育児休業、育児勤務に対するイメージは?

 これまで、久留米事業所・東京事業所で勤務したことがありますが、どちらにおいても所属部所に関係なく上司や同僚と業務に関することや、他愛ない話もしやすい雰囲気があります。最近では各部所内で完結しない業務も増えており、そういった内容については部所をまたいで協力して進めているものもあります。

 そういった制度があることは知っていましたが、特に意識していませんでした。

 入構後も周りの先輩方で育児休業・時短勤務をされる方が常に誰かいる状況でしたが、女性の方しか取得しておらず、自分が親になることを自覚するまで取得することを考えていませんでした。親になることを自覚してから、どちらか一方に負担がかかるようにするのではなく親として協力して子育てをしていきたいと思うようになり、育児休業制度を調べました。休業期間中は周りに迷惑をかけないかなど不安もありましたが、上司や同僚の協力もあり無事に取得できました。

 育児休業期間中に問合せなどがあっても、上司や同僚のバックアップのおかげで大きなトラブルもなく対応できました。昨今、男性の育児休業に対する社会の認識が変わってきていることもあり、お客様からも理解が得られやすい状況になってきています。しかし、男性が育児休業を取得するには周りの人の理解や協力、取得しやすい雰囲気作りがもっともっと必要だと思います。取得する側も円滑に取得できるよう日々コミュニケーションをとっておくことが重要だと感じました。

 ゲノミクス分野は技術の進歩が目覚ましく、1,2年で解析のトレンドが大きく変わることもあります。新しい技術についても正確な情報を知り、現有技術と何が違うのか、メリット・デメリットは何かを理解し、適切な手法を選択・提案できるよう学んでいきたいと思っています。 また、子育てと仕事を両立させるには時間の確保が重要です。効率よく知識・技術を習得できるよう日々の業務において事前調査や確認に重きを置き、無駄な時間を減らすことを意識していきたいと考えています。

CERIを志望される皆さんへメッセージ
   

 CERIは化学物質の安全性試験やリスク評価だけでなく、高分子材料に関する調査・測定など非常に幅広い業務を行っています。また、他部所の方とも話す機会が多くありますので、様々な知識を得るだけでなく、そういった会話の中から発見があり、多くの刺激を受けることができます。 分野を問わず様々なことに挑戦してみたいと思う方には平等にチャンスがあると思います。

 
 
 
 
1日のスケジュール
プロフィール
 

大学では、細胞核膜タンパク質の機能解析の研究を行っていた。