令和4年7月より、革新的リピドミクス分析技術である「超臨界流体クロマトグラフ-質量分析計(SFC-MS/MS )」を用いてワイドターゲットリピドミクス解析を行い、新たな医薬や機能性食品の創製などの分野で、皆さまの研究開発を支援します。データ解析は、九州大学発ベンチャーである株式会社ビーフォースで実施します。
安定同位体標識化された内部標準物質(14種)を用いて、以下の約800種の脂質を相対定量します。
脂質クラス | 構成脂肪酸側鎖 |
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ジアシルグリセロール(DG) トリアシルグリセロール(TG) コレステロールエステル(CE) ホスファチジン酸(PA) ホスファチジルコリン(PC) ホスファチジルエタノールアミン(PE) ホスファチジルグリセロール(PG) ホスファチジルイノシトール(PI) ホスファチジルセリン(PS) リゾホスファチジルコリン(LPC) リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE) コリン型プラズマローゲン(PC18:0p) アミン型プラズマローゲン(PE18:0p) スフィンゴミエリン(SM) |
ミスチリン酸(14:0) パルミチン酸(16:0) パルミトオレイン酸(16:1) ステアリン酸(18:0) オレイン酸(18:1) リノール酸(18:2) リノレン酸(18:3) アラキドン酸(20:4) エイコサペンタエン酸(20:5) ドコサペンタエン酸(22:5) ドコサヘキサエン酸(22:6) |
各脂質クラスの安定同位体標識化された内部標準物質(14種)を添加して前処理し、前処理におけるロスから補正します。超臨界流体二酸化炭素を媒体とするSFC-MS/MSにより、脂質は内部標準物質も含めてクラス毎に分離・溶出されて質量分析計に導入されるため、内部標準物質によって質量分析計におけるイオン化効率も補正されます。これにより、試料中の脂質濃度は各脂質クラスの内部標準物質濃度に基づいた正確な定量値を提供します※。さらに、脂質を構成する脂肪酸側鎖(同一分子量の構造異性体)の識別及び炭素数/二重結合数の差も識別が可能です。
※九州大学 生体防御医学研究所 メタボロミクス分野 馬場健史研究室により開発されたリピドミクス技術
Widely-targeted quantitative lipidomics method by supercritical fluid chromatography triple quadrupole mass spectrometry (J Lipid Res. 2018 Jul;59(7):1283-1293.)
報告書(印刷物)以外に、以下のデータ等を電子ファイルとして納品します。なお、報告書には方法、結果を含みます。
納品物 | (1)測定・解析結果報告書(ハードコピー) (2)ピークテーブル(Excelファイル) (3)各種解析データ(オプションメニュー) |
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納期 | 約4〜8週間(サンプル受領から) |
血清、血漿 | 組織 | 細胞 |
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100 μL 以上 | 100 mg 以上 | 1x106個 以上 |
*血清、血漿サンプル以外にも前処理から対応します。
*QC用として別途試料をご用意願います。
*基本的にサンプルは返却しておりませんが、必要な場合お申し付けください。
*上記試料量のご用意が困難な場合はご相談ください。
*ヒト臨床サンプルの前処理も可能です(ヒト臨床サンプル確認書の提出をお願いします)。
本解析の価格に関しましては、本機構までお問い合わせください。
ご依頼の目的など、こちらのフォームより可能な限り詳しくお知らせください。具体的な解析内容については、お客様とご相談の上決定させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。ご相談の内容に基づき、費用・納期等をお知らせします。お見積り内容にご承諾いただけましたら、契約手続きに入らせていただきます。 その後、サンプルを本機構までご送付ください。なお、土日祝日はサンプルの受け取りができませんので、平日の9時から17時に本機構着となりますように、冷凍(ドライアイス同梱)にてお送りください。