フォギング(Fogging)性試験
自動車用内装材に用いられるゴム・プラスチック・繊維等には、数多くの添加剤や接着材が用いられています。夏期等車内が高温化することで、材料中から揮発した物質が、外気で冷やされ、窓ガラス内面に付着し、視界を妨げる現象(フォギング)が発生します。フォギング性試験は、内装材に起因するこのような挙動を評価します。
◆試験概要◆
試験片を所定のガラス容器に入れ、ガラスプレートで蓋をし、ガラス容器を加熱しながらガラスプレートは冷却します。揮発した物質は、ガラスプレートに付着し、曇りを発生させます。このガラスプレートの反射率、曇価(HAZE)及び付着物質量を測定し、フォギング特性として評価します。
フォギング処理 例
◆処理条件◆
試験温度:50 ℃〜160 ℃
冷却温度:20 ℃〜40 ℃
◆対応規格◆
ISO6452
DIN75201
その他の規格については
個別にお問い合わせください。
◆評価項目◆
- 反射率測定
ガラスプレート表面の鏡面反射光の度合いを測定します。
一般的に付着物が少ないほど正反射光が強くなります。
反射率測定
- 曇価(HAZE)測定
ガラスプレートの光線透過率を測定し、曇価(HAZE)を算出します。
一般的に付着物が少ないほどHAZE値は低くなります。
曇価(HAZE)測定
- 付着物質量測定
ガラスプレート又はアルミニウム箔の質量を測定します。
◆曇りの原因となった付着物の定性・定量分析も実施可能です◆