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屈折率の測定

  1. 屈折率の測定

屈折率の測定

 屈折率の測定方法には、最小偏角法、臨界角法(アッベ式、プルフリッヒ式)、Vブロック法等があります。本機構では、アッベ屈折計を使用して液体及び固体(ガラス、合成樹脂、フィルム等の透明な固体)の屈折率を測定します。


アッベ屈折計による測定法

 空気中で光が物質の境界面を通過する際、屈折現象が生じます。この屈折現象において、入射角θ1の正弦と屈折角θ2の正弦との比が物質の屈折率を表します。アッベ屈折計では、臨界角法を用いてプリズムからの射出角θtを測定することで屈折率を求めます。

  • 【アッベ屈折計の概要】
    【アッベ屈折計の概要】
  • 【臨界角法の原理】
    【臨界角法の原理】

規格及び適用材料の例
屈折率に関する主な規格 適用材料
日本薬局方 2.45 屈折率測定法 医薬品、原料、精油
JIS K 0062 「化学製品の屈折率測定方法」 化学製品
(均質で透明な固体又は液体)
平成7年12月20日薬機第327号
厚生省薬務局医療機器開発課長通知
 「注射針及び注射筒等に潤滑剤として用いる
 シリコーン油の基準について」
 別添 医療用具用潤滑剤 シリコーン油基準(I)
シリコーン油

アッベ屈折計:装置仕様
光  源 ナトリウムランプ(D線)
測定範囲 1.470〜1.870(液体、個体、フィルム)
又は
1.300〜1.700(液体、フィルム)
最小目盛 0.0001
測定精度 ±0.0002(試料の特性等により、精度を保証できない場合があります)

固体試料について
試料寸法 最適な試料の寸法(直方体)
縦 20〜30 mm×横 8 mm×厚み 3〜10 mm
必要個数 3個以上
採光面と測定面 下図の採光面(光が当たる面)と測定面(装置に接着する面)は、光沢のある平面が最適です。平面度が悪い場合、誤差の原因となります。
採光面と測定面