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エチレンオキサイドガスの分析

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エチレンオキサイドガスの分析

 エチレンオキサイドガス(EOG)は製品に浸透しやすく、低温でも滅菌効果を有することから、プラスチック製品などの加熱・加湿により硬化や収縮変形などの品質破壊をおこす器具・用品の滅菌に最適です。そのため、医療機関、警察署、消防署(救急隊)、食品包装具メーカーなどで多用されています。
 滅菌後の製品に残留するEOGは滅菌機におけるエアレーション(空気による置換)により除去されますが、製品の材質、エアレーションの時間及び空気循環量などの条件によっては十分に除去されない可能性があります。EOGは強い毒性を持つため、残留の確認は安全管理上重要です。

 本機構では、成型品を対象とした残留EOG量の測定のほか、粉体や液体などの原料に残留するEOG測定も実施しています。また、比較的高感度な加熱脱着-誘導体化抽出法による測定にも対応可能です。試料の材質や形状により検討が必要な場合もありますので、まずはご相談ください。

<医療用具に対する残存EOG>

EOGは医療用具の薫蒸消毒・滅菌に使用されています。各種医療用具におけるEOG滅菌残留物濃度の基準値は、JIS T 0993-7「医療機器の生物学的評価-第7部:エチレンオキサイド滅菌残留物」によって定められています。本機構ではこの規格の附属書に記載された方法に準拠してEOG分析を実施しています。