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ビス(α,α−ジメチルベンジル)パーオキサイドの分析

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ビス(α,α−ジメチルベンジル)パーオキサイドの分析

 2024年6月に、ビス(α,α−ジメチルベンジル)パーオキサイドが第31次高懸念物質(SVHC)に追加されました。

化学物質名 略称 CAS RN 構造式
ビス(α,α−ジメチルベンジル)パーオキサイド、ジクミルペルオキシド DCP 80-43-3 構造式

CAS RN VERIFIED PARTNER

 DCPは一般的に、EPDM等の合成ゴム、架橋ポリエチレン等の樹脂の架橋剤として使用されています。
 合成ゴム、樹脂に配合されたDCPは、架橋反応により分解等が生じ、構造が変化します。しかし、架橋条件によっては一部のDCPは分解せず、架橋ゴムや樹脂中に残存します。残存過酸化物は架橋ゴムの劣化現象に影響を与えることが知られており、架橋ゴムは適切な架橋条件で作成する必要があります1)。このため、DCP架橋の合成ゴム、樹脂中のDCP残存量を把握することはSVHCの含有量把握及び製品の品質確認のために重要です。
 本機構では、架橋ゴム、樹脂中の残存DCPの定量分析を行っています。その他の残存架橋剤の定量分析にも対応していますので、お問い合わせください。
  1) 仲山和海; 渡邊智子; 大武義人 日本ゴム協会誌, 200780,165.

  • DCP分析フローチャート
    DCP分析フローチャート
  • 測定装置 液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)
    測定装置 液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)

 

【架橋ゴムの分析事例】

  • LC-MSによるDCP分析のクロマトグラム
    LC-MSによるDCP分析のクロマトグラム
  • 架橋ゴム中の残存DCP量