業務案内

  1. Home
  2. 業務案内
  3. 食品・製品等の分析、評価
  4. 紫外線吸収剤の分析

紫外線吸収剤の分析

  1. 紫外線吸収剤の分析

紫外線吸収剤の分析

 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、主に紫外線からの保護を目的に、ゴム・プラスチック製品、インク・塗料、接着剤等に使用されてきました。このうちUV-320は難分解性、高濃縮性等を有するため、2007年11月に化審法の第一種特定化学物質に指定され、製造、使用及び輸入が原則禁止になりました。また2020年2月には、UV-320、UV-327、UV-328及びUV-350が欧州REACH規則の付属書XIVの認可対象物質リストに追加され、2023年11月以降は原則的に使用禁止となります。さらに、UV-328は2023年5月に開催されたストックホルム条約の第11回締約国会議において、同条約の付属書A(廃絶)への追加が決定されたことから、今後、UV-320と同様に化審法の第一種特定化学物質に追加される予定です。
 本機構ではベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の製品中の分析法をいち早く確立し、製品中含有量の把握など、お客様のニーズにお応えしております。下表に記載のない物質についても、お気軽にご相談ください。

表  ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の一例

名称 略称
2-(3,5-Di-tert-butyl-2-hydroxyphenyl)-2H-benzotriazole UV-320
2-(5-Chloro-2-benzotriazolyl)-6-tert-butyl-p-cresol UV-326
2-(3,5-Di-tert-butyl-2-hydroxyphenyl)-5-chlorobenzotriazole UV-327
2-(2H-1,2,3-Benzotriazol-2-yl)-4,6-di-tert-pentylphenol UV-328
2-(2H-Benzotriazol-2-yl)-4-(tert-butyl)-6-(sec-butyl)phenol UV-350
  • 図 UV-328の構造式
    図 UV-328の構造式

■分析概要

 対象製品を適宜溶解又は抽出し、液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計(LC-MS/MS)で分析します。
 定量下限値は、対象物質及び製品により異なりますが、10〜50 ng/g (ppb) 程度で分析可能です。