使用する標準物質の純度が正しく評価されているかどうかということは、分析の現場における定量結果(測定データ)の精確さに大きく影響します。精確に評価された純度を用いることは、測定データの信頼性を高めるために重要な要素の一つです。
CERIでは、核磁気共鳴分光法を用いた定量分析(定量NMR法)により、有機標準物質の純度を決定します。国際単位系(SI)にトレーサブルな基準物質を用いて校正することで、トレーサビリティの確保された信頼性の高い純度を報告できます。
CERIは、ASNITE認定プログラムに基づき、ISO/IEC 17025に適合した校正事業者として認定されています。
定量NMR法による有機標準物質の校正は、国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ)が校正サービスの一つとして行ってきた試験です。CERIでは、NMIJより技術移転を受け、2015年10月から、定量NMR法による有機標準物質の校正試験を行っています。