天然ゴム(NR)はトラック及び飛行機用のタイヤ、医療用手袋及びカテーテルといった医療機器等に広く使用されている材料ですが、使用中や保管中において、熱及び光(紫外線)により自動酸化反応を生じて劣化することが知られています。劣化したNRは最終的に製品不具合を生じますので、不具合再発防止のためには劣化を誘引した因子の特定が必要不可欠です。しかしながら、図1に示すように、熱と光によるNRの劣化では同様のメカニズムで反応が進行することから、熱又は光により劣化したNR製品の場合、主要な劣化因子の特定はこれまで困難とされてきました。
そこで、本機構ではNR製品の劣化因子(熱、光、オゾン)を特定するための独自技術を開発しました。医療機器に使用されているNR製品が未使用品であるにもかかわらず破断していた場合等において本技術を活用することにより、NRを劣化させた主要な因子が熱、光、オゾンのいずれなのかを実証的に明らかにすることができます。
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