機器部品に使用される高分子材料(プラスチック)の燃焼性を評価する規格です。対象の材料種や試験の過酷度などの違いによって5つの試験から選択します。
<詳細>
試験片を水平に固定し、30秒間の接炎を1回行います。25 mm標線から100 mm標線の燃焼速度により評価します。
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図 UL 94 HB:水平燃焼試験 | UL 94 HB適合基準 |
<対応可能な類似規格>
・JIS C 60695-11-10「耐火性試験−電気・電子−第11−10部:試験炎−50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法」8 A法:水平燃焼試験
・JIS K 6911「熱硬化性プラスチック一般試験方法」(耐燃性) 5.24.3 C法
<詳細>
試験片を垂直に固定し、10秒間の接炎を2回行います。1回目及び2回目の接炎後の残炎時間(t1及びt2)、2回目の接炎後の残光時間(t3)、保持クランプまで燃焼の有無、試験片の下に置いた綿の着火の有無によって評価します。
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図 UL 94 V:垂直燃焼試験 | UL 94 V適合基準 |
<対応可能な類似規格>
・JIS C 60695-11-10「耐火性試験−電気・電子−第11−10部:試験炎−50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法」9 B法:垂直燃焼試験
・JIS K 6911「熱硬化性プラスチック一般試験方法」(耐燃性) 5.24.2 B法
<詳細>
2種類の試験片(短冊状試験片・平板状試験片)で試験及び判定を行います。5V試験はV-0、又はV-1ランクに適合した材料について試験を行います。
短冊状試験片では試験片を垂直に固定し、5秒間の接炎と5秒間の休止を接炎回数が5回になるまで繰り返します。残炎時間(t1)、残光時間(t2)、試験片の下に置いた綿の着火の有無によって評価します。
平板状試験片では試験片を水平に固定し、5秒間の接炎と5秒間の休止を接炎回数が5回になるまで繰り返します。炎が試験片を突き抜けたかどうか(溶け落ち) で評価します。
<対応可能な類似規格>
・JIS C 60695-11-20「耐火性試験−電気・電子−第11−20部:試験炎−500W試験炎による燃焼試験方法」
<詳細>
試料が薄いために垂直燃焼試験では対応できない場合に行います。筒状に巻いた試験片を垂直に固定し、3秒間の接炎を2回行います。1回目及び2回目の接炎後の残炎時間(t1及びt2)、2回目の接炎後の残光時間(t3)、125 mm標線まで燃焼の有無、試験片の下に置いた綿の着火の有無によって評価します。
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図 UL 94 VTM:薄手材料垂直燃焼試験 | UL 94 VTM適合基準 |
<詳細>
発泡材料の燃焼特性を評価する試験です。試験片を金網の上に水平に置き、60秒間の接炎を1回行います。HBF法は25 mm標線から125 mm標線の燃焼速度、HF法は接炎後の残炎時間、残光時間、燃焼距離(60 mm標線の通過の有無)、試験片の下に置いた綿の着火の有無により評価します。
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図 UL 94 HBF, HF:発泡材料の水平燃焼試験 | UL 94 HBF, HF適合基準 |
<対応可能な類似規格>
・JIS A 9511「発泡プラスチック保温材」6.13 燃焼性 b) 試験方法B
試験片サイズについて→詳細