鉄道車両用材料燃焼性試験は、鉄道の火災対策として旅客車で使用する非金属材料に適用される規格です。試験方法は試験片を45°に傾けた状態で固定し、試験片の下面に用意した0.5 ccの純アルコールを着火し、アルコールが燃えつきるまで放置します。 アルコール燃焼中の着火、着炎の有無、アルコール燃焼後の残炎、残じんの有無等によって燃焼性の区分を判定します。
◆燃焼性規格
区分 | アルコール燃焼中 | アルコール燃焼後 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
着火 | 着炎 | 煙 | 火勢 | 残炎 | 残じん | 炭化 | 変形 | |
不燃性 | なし | なし | 僅小 | ― | ― | ― | 100 mm以下の変色 | 100 mm以下の表面的変形 |
極難燃性 | なし | なし | 少ない | ― | ― | ― | 試験片の上端に達しない | 150 mm以下の変形 |
あり | あり | 少ない | 弱い | なし | なし | 30 mm以下 | ||
難燃性 | あり | あり | 普通 | 炎が試験片の上端を超えない | なし | なし | 試験片の上端に達する | 縁に達する変形 局部的貫通孔 |
緩燃性 | あり | あり | 多い | 炎が試験片の上端を超える | 30秒未満 | 60秒未満 | 試験片の1/2を超す面積 | 試験片の1/2を超す面積の変形焼失 |
可燃性 | あり | あり | 多い | 炎が試験片の上端を超える | 30秒以上 | 60秒以上 | 放置すれば、殆ど焼失 |
B5サイズ(182 mm×257 mm)