慢性呼吸不全の患者が自宅に酸素濃縮装置や酸素ボンベを用意して、常時酸素吸入を受けながら生活を行う在宅酸素療法が、1985年から保険適用になりました。また、新型コロナウイルス感染症の患者で自宅療養を余儀なくされる方の中にも、酸素濃縮装置を自宅に設置して療養するケースも少なくありません。これらの患者が安心して酸素濃縮装置を使用するためには、性能評価が不可欠です。
本機構では、室内空気(酸素濃縮前)及び発生ガス中の成分・不純物(酸素、窒素、アルゴン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、全炭化水素、一酸化窒素、二酸化窒素及び二酸化硫黄)の濃度分析を行うことにより、装置の性能評価を行っています。また、窒素発生装置、水素発生装置等から発生するガスの成分・不純物の濃度分析も行います。
空気精製装置は、ガス分析のゼロガス用や、水素炎イオン化検出器(FID)の助燃用として使用されています。これらの用途では、精製空気中の不純物が分析結果に影響を及ぼすため、不純物の評価が重要になります。
本機構では、室内空気(空気精製前)及び発生ガス中の成分・不純物(酸素、窒素、アルゴン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、全炭化水素、一酸化窒素、二酸化窒素及び二酸化硫黄等)の濃度分析を行うことにより、装置の性能評価を行っています。
分析項目と分析装置の一例を示します。
O2、N2、Ar、H2、CO、CO2、全炭化水素、NO、NO2及びSO2
酸素濃縮装置、窒素発生装置、水素発生装置、空気精製装置
GC-TCD、GC-FID、GC-MS、磁気式酸素計
リーフレット
・ガス発生装置の性能試験
関連試験
・アルコール測定装置の性能評価
(担当:化学標準部)
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GC-FID |
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磁気式酸素計 |