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L3069 ダイオウ末 Powdered Rhubarb
ダイオウ末(大黄末)はタデ科ダイオウ類の根茎を乾燥させ粉末にしたもので、鎮痛、通便、解熱などの効能があり、三黄散、乙字湯などの漢方薬に配合されています。ダイオウ末の有効成分の1つとしてセンノシドAが挙げられ、その定量法が日本薬局方に収載されています。L-column3 C18は ”システムの性能” 及び ”システムの再現性” の要件を満たしており、ダイオウ末中のセンノシドAの定量法に適合したカラムであることが示されました。ここでは、 L-column3 C18でダイオウ末中のセンノシドAを第十八改正日本薬局方に準拠して定量し、使用したダイオウ末が日本薬局方に適合していることを確認しました。
Column: L-column3 C18
Sample: Sennoside A, Naringin
L3068 ナタマイシン Natamycin
ナタマイシン(別名:ピマリシン)は、Streptomyces natalensis という放線菌が産生するポリエンマクロライド系抗生物質であり、カビの生育を特異的に阻害します。海外ではチーズ等の食品への使用が認められ、日本でも2005年からナチュラルチーズ(ハード及びセミハード)の表面処理剤としての使用が認められました。これに伴い、「食品中の食品添加物分析法」が改正され、ナチュラルチーズを対象としたナタマイシンの分析法が追加されました。また、2010年にアルゼンチン産ワインへのナタマイシン混入が韓国で報告されました。それに伴い、日本では一部の海外産ワインに対して、ナタマイシンに係る自主検査の指導が通知され、「食品中の食品添加物分析法」にワインを対象としたナタマイシンの分析法が追加されました。ここでは、令和3年6月24日付 薬生食基発0624 第1号・薬生食監発0624 第1号に従い、市販のセミハードチーズ及びワイン中のナタマイシンを分析しました。
Column: L-column3 C18
Sample: Natamycin, Dehydroacetic acid, Sorbic acid
L3067 アビラテロン Abiraterone
アビラテロン酢酸エステルは、去勢抵抗性前立腺がんの薬物療法として用いられる医薬品です。アビテロン酢酸エステルは経口投与後、アビラテロンに加水分解されます。アビラテロンは、前立腺がんの増殖を刺激するアンドロゲン合成に関与する酵素(CYP17)の阻害作用があります。ここでは、アビラテロン酢酸エステルにアビラテロン10%添加した試料を、L-column3 C18を用いて分析しました。
Column: L-column3 C18
Sample: Abiraterone, Abiraterone Acetate
L3066 サンシュユ(Cornus Fruit)
サンシュユ(山茱萸)はミズキ科サンシュユの偽果の果肉を乾燥させたもので、止汗、止血、滋養強壮などの効能があり、八味地黄丸、六味地黄丸などの漢方薬に配合されています。サンシュユの有効成分の1つとしてロガニンが挙げられ、その定量法が日本薬局方に収載されています。L-column3 C18は”システムの性能”及び”システムの再現性”の要件を満たしており、サンシュユ中のロガニン定量法に適合したカラムであることが示されました。ここでは、L-column3 C18でサンシュユ中のロガニンを第十八改正日本薬局方第一追補に準拠して定量し、使用したサンシュユが日本薬局方に適合していることを確認しました。
Column: L-column3 C18
Sample: Loganin
L3065 ペル/ポリフルオロアルキル化合物(ISO 21675:2019 Native Stock Solution)
ぺル/ポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、アルキル基の水素の一部又はすべてがフッ素に置換された炭素鎖を基本骨格とする有機フッ素化合物で、その末端又は側鎖が化学修飾されることで数千種類の化合物群を形成します。撥水剤、消火剤などに広く使用されていましたが、環境中での難分解性及び生物蓄積性が高いことが問題視されています。2019年には飲料水、環境水及び排水について測定可能なISO21675: 2019が発行されました。今回は30種のPFASを含む混合標準品(ISO 21675:2019 Native Stock Solution)を各PFASが50 ng/Lの濃度になるよう希釈し、一斉分析を行いました。データシートでは、30種の同定済みPFASの抽出イオンクロマトグラム(EIC)を示しています。分析対象としたPFASすべてが定量下限(LOQ)1.2-37.1 ng/Lの範囲で検出されました。
Column: L-column3 C18
Sample: PFAS 30種(ISO 21675:2019)
L3064 アミロイドβ
ぺアミロイドβ(Aβ) は、アミロイド前駆体タンパクがプロテアーゼによって切断され生成するペプチドで、アルツハイマー病の発症に大きく関与するといわれています。今回は、以下の表に示す4種のAβ混合サンプルを分析しました。Aβはアンモニア及び水酸化ナトリウム溶液などのアルカリ性水溶液に可溶であるため、カラムに L-column3 C18、水系溶媒に0.1%アンモニア(pH 11.0)を使用しました。この結果、Aβsのピーク形状をシャープに溶出させ、Aβ(1-42)及び(1-43)を完全に分離させることができました。L-column3 はpH 1-12まで使用可能な逆相カラムで、あらゆる分析対象においてトップクラスの低吸着性をもちます。今回のようなアルカリ条件下のLC分析には最適なカラムです。
Column: L-column3 C18
Sample: Amyloid β
L3063 ショウキョウ末
ショウキョウ(生姜)末はショウガ科ショウキョウの根茎を乾燥させ粉末にしたもので、発汗や健胃、鎮吐などの効能があり、胃腸薬やかぜ薬に配合されています。ショウキョウの有効成分の1つとして[6]-ギンゲロールが挙げられ、その定量法が日本薬局方に収載されています。L-column3 C18は”システムの性能”及び”システムの再現性”の要件を満たしており、ショウキョウ末中の[6]-ギンゲロール定量法に適合したカラムであることが示されました。ここでは、 L-column3 C18でショウキョウ末中の[6]-ギンゲロールを第十八改正日本薬局方第一追補に準拠して定量し、使用したショウキョウ末が日本薬局方に適合していることを確認しました。
Column: L-column3 C18
Sample: [6]-Gingerol
L3062 ヌシネルセンのスパイク不純物
近年、医薬品業界では低分子医薬や抗体医薬に続く新たなモダリティーとして核酸医薬が注目されています。疾病の原因となるような遺伝子の作用をメッセンジャーRNAによる翻訳段階で抑制できるアンチセンス核酸は一本鎖で構成され、その多くは生体内におけるヌクレアーゼ耐性を向上させるためホスホロチオアート(PS)を含みます。今回は逆相イオン対(IP-RP)HPLCにより、ヌシネルセンと同じ配列及び修飾である合成PSオリゴ核酸(NUS)とスパイク不純物(PO及びn-1)を分析しました。L-column3 C18 2 μm を用いて新規に開発されたトリブチルアミン及びヘプタン酸を用いるIPシステムは、NUSにスパイクされたPO及びn-1不純物を良好に分離することができるため優れた定量性を示します。
Column: L-column3 C18
Sample: Nusinersen
L3061 アンチセンスオリゴ核酸と等モル不純物
近年、医薬品業界では低分子医薬や抗体医薬に続く新たなモダリティーとして核酸医薬が注目されています。疾病の原因となるような遺伝子の作用をメッセンジャーRNAによる翻訳段階で抑制できるアンチセンス核酸は一本鎖で構成され、その多くは生体内におけるヌクレアーゼ耐性を向上させるためホスホロチオアート(PS)を含みます。今回は逆相イオン対(IP-RP)HPLCにより、ヌシネルセン、ボラネソルセン及びアリカフォルセンと同じ配列及び修飾である合成PSオリゴ核酸(NUS, VOL, ALI)と等モルの不純物(PO又はn-1)を分析しました。 L-column3 C18 2 μm を用いて新規に開発されたトリブチルアミン及びヘプタン酸を用いるIPシステム により、 NUS, VOL及びALIは、等モルのPO又はn-1不純物から良好に分離されました。
Column: L-column3 C18
Sample: Nusinersen, Volanesorsen, Alicaforsen
L2160 抗うつ剤(HPLC分析メソッド開発支援)
抗うつ剤であるデシプラミン 、パロキセチン、マプロチリン、ノルトリプチリン及びアモキサピン混合サンプルをカラム温度40℃で分析したところ、デシプラミンとパロキセチンの分離は困難です。今回は、5成分の最小分離度1.5以上、分析時間40 min以内を目標に、このサンプルの分析条件を最適化しました。
この結果、グラジエント溶離条件及びカラム温度のみを変更することで、デシプラミンとパロキセチンの完全分離を達成し、クライテリアを満たす分析メソッドを開発することができました。
Column: L-column2 ODS
Sample: Desipramine, Paroxetine, Maprotiline, Nortriptyline, Amoxapine
L2159 エイコサペンタエン酸(EPA)代謝物の分取LCによる分離
EPAは魚類や植物など天然に豊富に存在している脂肪酸であり、薬理活性が高いことが知られています。また、EPAの代謝物も様々な機能を有しており、それぞれの代謝物を正確に測定することは重要です。今回は構造の類似したレゾルビンE4(RvE4)及びロイコトリエンB5(LTB5)を分離する分析メソッドを検討し、分取LCスケールでの目的物の単離を目指しました。
Column: L-column2 ODS
Sample: Eicosapentaenoic acid(EPA), Resolvin(Rv), Leukotriene(LT)