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2025年3月
L2160 抗うつ剤(HPLC分析メソッド開発支援)
抗うつ剤であるデシプラミン 、パロキセチン、マプロチリン、ノルトリプチリン及びアモキサピン混合サンプルをカラム温度40℃で分析したところ、デシプラミンとパロキセチンの分離は困難です。今回は、5成分の最小分離度1.5以上、分析時間40 min以内を目標に、このサンプルの分析条件を最適化しました。
この結果、グラジエント溶離条件及びカラム温度のみを変更することで、デシプラミンとパロキセチンの完全分離を達成し、クライテリアを満たす分析メソッドを開発することができました。
Column: L-column2 ODS
Sample: Desipramine, Paroxetine, Maprotiline, Nortriptyline, Amoxapine
L2159 エイコサペンタエン酸(EPA)代謝物の分取LCによる分離
EPAは魚類や植物など天然に豊富に存在している脂肪酸であり、薬理活性が高いことが知られています。また、EPAの代謝物も様々な機能を有しており、それぞれの代謝物を正確に測定することは重要です。今回は構造の類似したレゾルビンE4(RvE4)及びロイコトリエンB5(LTB5)を分離する分析メソッドを検討し、分取LCスケールでの目的物の単離を目指しました。
Column: L-column2 ODS
Sample: Eicosapentaenoic acid(EPA), Resolvin(Rv), Leukotriene(LT)
2024年10月
L3060 ホスホロチオアート(PS)オリゴ核酸 ボラネソルセン
近年、医薬品業界では低分子医薬や抗体医薬に続く新たなモダリティーとして核酸医薬が注目されています。例えば、疾病の原因となるような遺伝子の作用をメッセンジャーRNAによる翻訳段階で抑制できるアンチセンス核酸は13〜30塩基長の一本鎖で構成され、その多くは生体内におけるヌクレアーゼ耐性を向上させるためホスホロチオアート(PS)を含みます。今回は逆相イオン対(IP-RP)HPLCにより、ボラネソルセンと同じ配列及び修飾である合成PSオリゴ核酸を分析しました。 L-column3 C18 2 μm と1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP)を用いたメソッドを用いて、これらの合成PSオリゴ核酸はn-1欠損体からを20分以内に分離されました。
Column: L-column3 C18
Sample: Volanesorsen
L3059 ホスホロチオアート(PS)オリゴ核酸 アリカフォルセン
近年、医薬品業界では低分子医薬や抗体医薬に続く新たなモダリティーとして核酸医薬が注目されています。例えば、疾病の原因となるような遺伝子の作用をメッセンジャーRNAによる翻訳段階で抑制できるアンチセンス核酸は13〜30塩基長の一本鎖で構成され、その多くは生体内におけるヌクレアーゼ耐性を向上させるためホスホロチオアート(PS)を含みます。今回は逆相イオン対(IP-RP)HPLCにより、アリカフォルセンと同じ配列及び修飾である合成PSオリゴ核酸を分析しました。 L-column3 C18 2 μm と1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP)を用いたメソッドを用いて、これらの合成PSオリゴ核酸はn-1欠損体からを20分以内に分離されました。
Column: L-column3 C18
Sample: Alicaforsen
2024年7月
L3058 カンゾウ末
カンゾウ(甘草)はマメ科カンゾウの根及び匍匐茎(ストロン)を乾燥したものです。消炎、去痰をはじめとした処方に配合されている一方で、甘味料としても用いられます。カンゾウの有効成分の一つとしてトリテルペン配糖体であるグリチルリチン酸が挙げられ、その定量法が日本薬局方に収載されています。L-column3 C18を用いて試験を行った結果、L-column3 C18は ”システムの性能” 及び ”システムの再現性” の要件を満たしており、カンゾウ末中のグリチルリチン酸定量法に適合したカラムであることが示されました。ここでは、L-column3 C18でカンゾウ末中のグリチルリチン酸を第十八改正日本薬局方に準拠して定量し、カンゾウ末が日本薬局方に適合していることを確認しました。
Column: L-column3 C18
Sample: Glycyrrhizic acid
2024年6月
L3057 ゲンタマイシン硫酸塩(分取)
ゲンタマイシン硫酸塩は広範囲の抗菌スペクトルを有するアミノグリコシド系抗生物質で、ヒトや動物に対する感染症治療に用いられています。ゲンタマイシンは、放線菌による発酵で生成されることから様々な類縁体及びその他の夾雑物からなる混合物であり、有効成分については不明な点が多く、これを分取することは非常に有意義です。しかし、ゲンタマイシンはイオン性が強いため、イオン対試薬(ペルフルオロ脂肪酸)と逆相カラムが使用されますが、LCシステムへのイオン対試薬の残留が問題となるほか、類縁物質に対する選択性が低いのが現状です。今回はイオン対試薬を用いずに分取LC条件を作成しました。
Column: L-column3 C18,Metal-free column
Sample: Gentamicin C1, Gentamicin C1a, Gentamicin C2, Gentamicin C2a, Gentamicin C2b
L3056 コルチゾン(分析メソッド開発とスケールアップ)
効率よく分析条件を構築するにはメソッドスカウティングが重要になります。ここで得られた情報は最終的な分析条件の構築に役立つだけではなく、他の分析にも応用可能な知見を得ることができます。今回は構造の似た成分の不純物分離を、分析メソッド開発支援ソフトウェアを用いて行いました。モデル化化合物として主成分にコルチゾン、不純物としてヒドロコルチゾン、プレドニゾロンを選択しました。また開発したメソッドについてスケールアップしました。
Column: L-column3 C18, L-column2 ODS, L-column C6-Phenyl
Sample: Cortisone, Prednisolone, Hydrocortisone
L3055 サンシシ末(分取・精製) Powdered Gardenia Fruit (Preparative, purification)
サンシシ(山梔子)はアカネ科クチナシの果実を乾燥したもので、消炎排膿、皮膚疾患を対象とした処方薬に配合されています。サンシシの有効成分の一つとしてイリドイド配糖体であるゲニポシドが挙げられます。今回はサンシシ末から有効成分であるゲニポシドを分取することを目的として、分析メソッド開発支援ソフトウェアを用いてHPLCによる分取LC用のメソッド作成を行いました。作成したメソッドをもとに分取スケールへ移行しゲニポシドの分取を行いました。
Column: L-column3 C18
Sample: Powdered Gardenia Fruit, Geniposide