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G-columnについて

G-column の特徴

画像

G-column は内径1.2 mmのパイレックスガラスカラムの内面に液相を化学結合させた(Fig.1)、パックドカラムや一般的なキャピラリーカラムにないユニークな特徴をもったガスクロマトグラフィー用カラムです。

G-column の外観(Fig.2)

G-column 本体 材質: パイレックスガラス
  内径: 1.2 mm
  長さ: 40 m, 20 m, 10 m(10 mは、G-100、G-205のみ)

G-column とガスクロマトグラフの接続には部品が必要です。
G-column とリードキャピラリーの接続
G-column とGCの接続


 

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カラム比較でみるG-column の特徴

パックドカラムとの比較

パックドカラムの理論段数は3000〜5000段であるのに対して、G-column は20000段以上あります。Fig.3は、G-column とパックドカラムを同じ分析条件で比較したクロマトグラムです。G-column はピークが高く、明らかに理論段数が高いことがわかります。また、パックドカラムではアルコールやアニリン等の極性物質が担体に吸着するため、ピークのテーリングが見られますが、G-column はそのような化合物でも吸着することなく、対称性の良いシャープなピークが得られます。

キャピラリーカラムとの比較

微量分析では、目的成分のピーク面積を得るために大量の試料を注入する必要があります。一般的なキャピラリーカラムでは、試料がカラム内に入るのに時間を要するために、ピーク幅が広がります。そこで試料の濃縮やスプリット分析が必須になります。G-column はキャピラリーカラムと比較して、カラム断面積が大きいため、注入された試料は速やかにカラムに導入され、溶媒が注入口やカラム内に滞ることなく溶出します。Fig.4は、G-column と内径0.53 mmのキャピラリーカラムを k 値が等しくなるようにカラム温度を設定して比較したクロマトグラムです。G-column は、溶媒の切れが良く、各ピークがシャープなため、高感度分析が可能となります。内径0.53 mmのキャピラリーカラムでは、試料溶媒のテーリングが大きく、ピークの分離は不十分です(Fig.4のG-100, 膜厚1.5 μm, カラム長さ15 mは、比較のために特別に作成したものです。製品ラインアップにはございません)。

 

 
     
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注入量

G-column は10〜20 mL/minのキャリヤーガスを流すことができるため、大量注入した試料は、スムーズにカラム内に導入されます。Fig.5は、ヘッドスペース法にて日本酒香気成分を分析したクロマトグラムです。主成分ピークの切れが良いので、香気成分の定量分析が可能です。このように試料をダイレクトに全量注入できるのは、内径1.2 mmの G-column だからこそ可能なのです。

 

   

 

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耐久性

G-column の液相は均一に化学結合されているので、ブリーディングが少なく、熱にも安定です。Fig.6は、G-100 を350℃という高温で連続使用したときの、理論段数と保持時間の変動を示したグラフです。このような過酷な条件でも長時間初期性能を維持しています。また、キャピラリーカラムに比較し液相量が多いため、試料に起因するカラムの汚染や劣化にも強いのも、G-column の特徴です。