製品形状の寸法測定は、矩形の寸法測定よりも困難で、正確な測定に時間を要します。さらにエラストマーのように柔らかいものが対象の場合、ノギスのような力を加えて測定するタイプの計測器では個人差が生じます。本機構では非接触で精度の高い測定が可能な画像寸法測定機を導入しています。一般的な投影型の寸法測定機との違いを以下に解説します。
仕様
型式 :画像寸法測定機 IM-7030T(キーエンス社製) 測定視野 :300×200 mm(広視野モード時) 225×125 mm(高精度モード時) 高さ300 mm 繰返し精度 :±1.0 μm(広視野モード時) ±0.5 μm(高精度モード時) 高さ測定も可能です 測定範囲 :0〜75 mm 繰返し精度 :±2.0 μm 国家標準とのトレーサビリティが確立されています 報告書に校正証明書のコピーを添付できます |
複雑形状のガスケット製品のように複数個所の計測が必要な場合も短時間で正確な測定が可能です。
例えばこのような形状の試料について一般的な投影機で測定すると、ドーナツ状の影が投影されます。
一方、同じ試料に対して画像寸法測定器(IM-7030T)に付帯のリング照明を使用すると、円筒の内側の寸法、印字された文字列の寸法等が測定可能です。
さらに、テーパーがかかっている側面などの検出しにくい場所、エラストマーのように柔らかい試料の高さ等を高精度に測定可能です。
その他、試料形状、測定条件等については、画面左上のお問合せフォームからお気軽にご相談ください。