DIC計測装置(DIC:デジタル画像相関法)は、対象物に力を加えた際に生ずるひずみ量を3次元測定できるシステムです。時系列での測定が可能なため、動的な変位・変形挙動を明確に解析できます。得られた結果より、既存製品及び試作品の変形特性評価、シミュレーション結果のバリデーション、単一材料製品の応力分布(応力集中箇所)解析など多くの製品評価に応用できます。
【動的オゾン(JIS K 6259-1)を模擬した繰返し10%伸張時における永久伸びについて】
JIS K 6259-1の動的オゾン劣化試験では、初期のひずみ率0%〜10%で繰返し伸張させますが、試験終了時はサンプルの永久伸びのため、引張ひずみ率が10%より低下していると考えられます。
そこで、どの程度低下しているか確認するため、疲労試験機と組み合わせ、1000回繰返し伸張前後でのひずみ率の変化を測定しました(JIS標準配合IR, 繰返し伸張時の温度:23℃)。
※1と※2が示しているように繰返し伸張後は、ひずみ率は10%から9%程度まで低下していることがわかります。
【ポアソン比測定】
ポアソン比測定も実施しております。万能試験機の荷重, 変位データと同期することも可能です。
→解析動画サンプル(aviファイル)