多くのJIS(日本産業規格)において、JCSS標準物質の使用が推奨されています。
例えば、多くのJIS規格に引用されている
等、分析の基本的な事項について記載したJIS規格でも使用が推奨されています。このことからもJCSS標準物質は、広い分野で使用できる信頼性の高い標準物質であることが分かります。
具体的には、次のようにJIS規格本文に書かれています。
JIS K 0050 化学分析方法通則 12.2.1 検量線用溶液(標準液)及び校正用ガス(標準ガス)注記より、
「検量線の作成及びガス分析計の校正には、国家計量標準にトレーサブルな標準液及び標準ガスを用いることが望ましい。我が国においては、計量法トレーサビリティ制度(JCSS:Japan Calibration Service System)に基づいた標準液及び標準ガスが供給されている。」
規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
---|---|---|---|
JIS K 0050 | 化学分析方法通則 | JIS K 8056 | アリザリンエローGG(試薬) |
JIS K 0055 | ガス分析装置校正方法通則 | JIS K 8057 | アリザリンレッドS(試薬) |
JIS K 0102 | 工場排水試験方法 | JIS K 8061 | 亜硫酸ナトリウム(試薬) |
JIS K 0114 | ガスクロマトグラフィー通則 | JIS K 8073 | 安息香酸(試薬) |
JIS K 0116 | 発光分光分析通則 | JIS K 8088 | 硫黄(試薬) |
JIS K 0121 | 原子吸光分析通則 | JIS K 8114 | 塩化アルミニウム(III)六水和物(試薬) |
JIS K 0127 | イオンクロマトグラフィー通則 | JIS K 8132 | 塩化ストロンチウム六水和物(試薬) |
JIS K 0133 | 誘導結合プラズマ質量分析通則 | JIS K 8138 | 塩化銅(I)(試薬) |
JIS K 0225 | 希釈ガス及びゼロガス中の微量成分測定方法 | JIS K 8160 | 塩化マンガン(II)四水和物(試薬) |
JIS K 0558 | 超純水中のほう素試験方法 | JIS K 8227 | 過塩素酸ナトリウム一水和物(試薬) |
JIS K 1351 | 酢酸 | JIS K 8249 | 過よう素酸カリウム(試薬) |
JIS K 3351 | 工業用グリセリン | JIS K 8252 | ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬) |
JIS K 5674 | 鉛・クロムフリーさび止めペイント | JIS K 8255 | 硫酸カリウムアルミニウム・12水(試薬) |
JIS K 6430 | ゴム用配合剤−シリカ−試験方法 | JIS K 8976 | 硫酸セリウム(IV)四水和物(試薬) |
JIS K 6910 | フェノール樹脂試験方法 | JIS R 1603 | ファインセラミックス用窒化けい素微粉末の化学分析方法 |
JIS K 8001 | 試薬試験方法通則 | JIS R 1616 | ファインセラミックス用炭化けい素微粉末の化学分析方法 |
JIS K 8011 | アルミノン(試薬) | JIS R 1649 | ファインセラミックス用アルミナ微粉末の化学分析方法 |
JIS K 8019 | 亜硝酸ナトリウム(試薬) | JIS R 1675 | ファインセラミックス用窒化アルミニウム微粉末の化学分析方法 |
JIS K 8030 | アセトアルデヒド(試薬) | JIS R 1688 | ファインセラミックス用マグネシア微粉末の化学分析方法 |