示差走査熱量測定(DSC:Differential Scanning Calorimetry)により、ゴムやプラスチックのガラス転移温度(Tg)、融点(Tm)等を測定できます(対応規格:JIS K 6240、JIS K 7121等)。本機構では、超高感度センサーを用いた微量試料の分析、温度変調DSC※による熱的変化の詳細な解析が可能です。
※温度変調DSC:ガラス転移時に起こるエンタルピー緩和及び融解時に並行して生じるアモルファスの結晶化等の重畳した熱的変化を分離して観測することができ、正確にDSCカーブ上の熱的変化を解釈することができます。
超高感度DSCによるシリコーンゴムのガラス転移温度測定結果を図1、高密度ポリエチレン(HDPE)の融点測定結果を図2にそれぞれ示します。シリコーンゴムはガラス転移現象が観測されにくい物質の一つですが、試料量が1 mg程度の微量でもガラス転移温度を測定可能です。また、HDPEでは試料量がさらに少ない0.01 mg程度でも融解ピークを観測可能です。
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図1 シリコーンゴムのTg測定結果 | 図2 HDPEのTm測定結果 |
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