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熱分析

比熱容量の受託測定

 比熱容量(比熱)は物質の熱物性を特徴づける定数であり、熱拡散率、熱伝導率とともに熱の三定数と呼ばれる特性値です。比熱はある物質の単位質量(例:1 g)を単位温度(例:1℃)上げるのに必要な熱量と定義され、物質の温度の変わりやすさを示す値になります。比熱が大きい物質は温まりにくく冷めにくい性質、比熱が小さい物質は温まりやすく冷めやすい性質を有するため、各部材の比熱を把握することは熱を発生する製品の設計において非常に重要です。
 比熱の測定方法はいくつか知られていますが、本機構ではJIS規格に記載されている示差走査熱量計(DSC:Differential Scanning Calorimeter)を用いる方法及びレーザーフラッシュ法を実施可能です。また、比熱は熱拡散率及び密度とともに熱伝導率算出のために用いられる場合がありますが、本機構では比熱、密度、熱拡散率及び熱伝導率の測定及び算出をトータルで実施可能な体制を整えています。

測定事例
  • DSC法による比熱測定

 図1は、DSC法により充填剤入りポリアミド66(PA66、ナイロン66)の比熱を測定した結果です。DSC法の結果を解析することにより、PA66の25℃における比熱は1.17 kJ/(kg・K)と算出できます。
 同様の方法により、プラスチック、ゴム、塗料などの高分子製品について、任意の温度における比熱を測定することが可能です。

図1 DSC法によるPA66の比熱測定結果
図1 DSC法によるPA66の比熱測定結果
比熱測定に関する試験規格
  • DSCを用いる試験規格
    • 1) JIS K 7123 プラスチックの比熱容量測定方法
    • 2) JIS R 1672 長繊維強化セラミックス複合材料の示差走査熱量法による比熱容量測定方法
  • フラッシュ法を用いる試験規格
    • 3) JIS R 1611 ファインセラミックスのフラッシュ法による熱拡散率・比熱容量・熱伝導率の測定方法
問合せ先

受託測定をご希望の方は、以下の電話番号に直接お電話いただくか、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。

電話でのお問合せ
 0480-37-2601 (東京事業所 高分子技術部門)
 052-761-1185 (名古屋事業所)
 06-6744-2022 (大阪事業所)