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表面分析・局所分析

  1. 概要
  2. イメージングIR
  3. レーザーラマン分光分析

ラマン分光分析

◆ラマン分光分析とは

ラマン分光分析とは、試料に可視光レーザーを照射した際に生じたラマン線を分光分析することにより、試料を構成する化学構造や結晶性を調べる分析法です。試料の前処理がほぼ不要であり、非破壊で測定できます。また、類似の方法である赤外分光法(IR)と比べて次の利点があります。

  • 水溶液中の試料の測定が可能
  • 透明なビンやフィルムにつつまれた試料を取り出さずに測定可能
  • 狭い範囲(μmオーダー)の測定が可能→精密なマッピングが可能
  • 極性の低い官能基のシグナルを強く検出可能

 上記の特徴から、ラマン分光はあらゆる物質の観察について、有用な手段となっています(金属を除く)。本機構では、異物の同定、相構造のイメージング、高分子材料の劣化分析や結晶状態観察などを承っています。

 

◆分析事例

イメージング法を用いた顕微レーザーラマン分光測定により、クレジットカードの表面近傍の断面を1mmスケールの空間分解能で観察しました。イメージング測定により得られたスペクトルを多変量スペクトル分解(MCR)法により解析した結果、各層の成分が判明しました。

このように、カードやフィルムなどの多層膜について、その種類、存在箇所を同定することができます。