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表面分析・局所分析

EPMAの受託測定

 電子線プローブマイクロアナライザー(EPMA)は表面から数μmの深さ領域に存在する元素を分析する装置です。EPMAと同様に元素分析可能な装置はほかにもありますが、EPMAは分解能に優れているため元素を検出及び特定しやすいというメリットがあります。本機構では、高分子材料中に存在する充填剤、異物等の未知物質の定性分析、充填剤の分散性評価、外部由来物質の侵入深さ測定等のEPMAを用いた受託試験を実施しています。

EPMAの測定事例
  • ゴムライニングへの硫黄の侵入深さ測定

 硫酸用タンクに使用されていたゴムライニングに硫酸が侵入したかどうかを調査するため、ゴムライニング断面をEPMAで分析し、硫黄の侵入深さを測定した結果を図1に示します。

図1 EPMAによるゴムライニングの硫黄の侵入深さ測定結果
図1 EPMAによるゴムライニングの硫黄の侵入深さ測定結果
(左図:元素マッピング無し、右図:元素マッピング有り)

 左図はゴムライニングの断面の反射電子組成像、右図は左図と同じ箇所を硫黄(S)でマッピングした結果になり、Sが検出された箇所が青色〜水色に表示されています。このSの検出深さを測長することにより、硫酸がゴム表面から深さ方向に460〜480 μm侵入していることがわかります。
 同様の分析により、JIS A7502-2「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術−第2部:防食設計標準」の附属書Dに指定されている硫黄侵入深さ及びJIS G0558「鋼の脱炭層深さ測定方法」に記載の脱炭層深さも測定可能です。

問合せ先

受託測定をご希望の方は、以下の電話番号から直接お電話いただくか、こちらのフォームからお気軽にお問い合せください。

電話でのお問合せ
0480-37-2601
(東京事業所 高分子技術部門)