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粘弾性

DMA+1000

 動的粘弾性装置は、材料の動的特性を決定するために用いられる装置です。DMA+1000は、革新的な高強度単一フレームをコンセプトとした動的機械分析装置であり(図1)、広範囲のバネ定数(100 N/m〜107 N/m)、広範囲の周波数 (10-5 Hz〜103 Hz)の測定が可能です(図2)。DMA+1000の最大動的荷重は,±500 NでありPayne効果・マリンス効果などの大変形の測定やガラス状態での測定に能力を発揮します。
 対象の材料は、ゴム・プラスチック・複合材料・セラミックス・金属であり、材料の形状は、糸・フィルム・シート・短冊・円柱に対応可能です。RSA 3と比較すると、高加重・高ひずみ・固い材料の測定に適しています。

  • 図1 DMA+1000の外観
    図1 DMA+1000の外観
  • 図2 測定可能なバネ定数と周波数範囲
    図2 測定可能なバネ定数と周波数範囲

 

 DMA+1000は、下部のシェーカーでジグを振動及び一定方向に動かし、上部のピエゾセンサーで高荷重・高周波数の計測をしており、下部の板バネ及びシェーカーの電気信号にて低荷重・低周波数の計測を行います(図3)。

  • 図3 チャンバー内の外観
    図3 チャンバー内の外観

 

 DMA+1000の特長の一つとして、任意波形で疲労試験を行うことができます(図4)。サイクル数に対して応力をプロットし、どのくらいのサイクルで疲労破壊が起こるかを測定できます(図5)。

  • 図4 任意印加波形制御の例
    図4 任意印加波形制御の例
  • 図5 応力のサイクル数依存性
    図5 応力のサイクル数依存性

 

 DMA+1000の装置の仕様を表1に示します。

表1 DMA+1000の装置仕様及び測定項目

装置名 Metravib社製 DMA+1000
温度範囲 -100 〜 500 ℃
測定モード 動的モード
静的モード
周波数 0.00001 Hz〜1000 Hz
変位 動的変位±0.1 μm〜±6 mm
静的変位±0.1 μm〜±8 mm
荷重 動的荷重±0.0025 N〜±500 N
静的加重±0.0025 N〜±250 N
変形モード 引張
圧縮
せん断
3点曲げ
シングル/デュアルカンチレバー曲げ
測定対象 ゴム
プラスチック
複合材料
セラミックス
金属
 
サンプル形状
フィルム
シート
短冊
円柱
角柱
試験規格 ISO 4661-1
ISO 6721-1, ISO 6721-4
ISO 6721-5, ISO 6721-6
ISO 6721-11
JIS K 6394
JIS K 7244-1, JIS K 7244-3
JIS K 7244-4, JIS K 7244-5
JIS K 7244-6
測定項目 複素弾性率 E’, E”, E*, G’,G”,G*
複素コンプライアンス J’, J”, J*
複素スティフネスK’, K”, K*
損失正接 tand
代表的な
測定内容
周波数依存性ひずみ依存性時間依存性測定応力緩和測定クリープ測定・疲労試験・LAOS測定及び解析 他

 試験機最大荷重・変位を超える場合は、疲労試験機を用いて一部データを取得することも可能です。
 詳細な試験機仕様及び試験設計はお問い合わせください。