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PFOS及びPFOAの分析

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PFOS及びPFOAの分析

 本機構では、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の製品中含有量はもちろんのこと、工場等における作業環境中濃度や作業者の血中濃度測定、河川水や底質等の環境調査など豊富な実績があり、高感度で信頼性の高い分析を実施しています。

 近年のPFOAの規制動向として、POPs条約1)において2019年5月に正式に規制対象(付属書A 廃絶)への追加が決定され、REACH規則2)においても付属書 XVII制限対象物質の改正により、2020年7 月から成形品等中の基準値がPFOA及びその塩として25ppbと非常に低濃度となります。

■LC-MS/MSによる詳細分析

 製品の前処理については、欧州のCEN/TS 15968 : 2010 を基本とし、試料の性状ごとに適切な抽出方法を採用しています。抽出液は、適宜精製・濃縮後、液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計(LC-MS/MS)で測定します。PFOS及びPFOAはアルキル基が直鎖型だけでなく、分岐型も存在するため、適切に定量を行う必要があります。

 また、PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)のような炭素数の異なる同族体(CnF2n+1COOH、CnF2n+1SO3H)についても同時分析可能です。定量下限値は、試料の種類にもよりますが1 ng/g(ppb)程度まで対応可能です。

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    液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計   PFOSの構造式
     

    PFOSの構造式

      PFOAの構造式

    液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計

     

    PFOAの構造式

     
     
    印画紙中PFOSのクロマトグラム

    印画紙中PFOSのクロマトグラム3)

     

1) 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約

2) 欧州の化学品の登録、評価、認可及び制限に関する規則

3) 平成23年度経済産業省委託事業報告書より引用