平成22年3月24日に厚生労働省より、冷却パッドの使用が原因とみられる重大製品事故として、アレルギー性接触皮膚炎の報告がありました。この冷却パッドは、布団のシーツや枕カバーの下に敷くことにより、中のジェルが体の熱を吸収するという製品です。報告内容を以下に示します。
「当該製品に使用された防腐剤に含まれるイソチアゾール系化合物である2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン(OIT)は、内側含水ジェルのカビの発生を防ぐために使用されていました。しかし、製品表面生地よりOIT が検出され、製品内部からOIT が浸出している可能性が示唆されました。OIT は皮膚刺激性及び感作性を有する化合物であり、今回の被害の原因物質となっていると考えられます。」
本機構では製品中のOITの分析を行っています。詳細についてはお問い合わせください。
適切な有機溶媒でOITを溶解、抽出し、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)等で分析します。
定量下限は1 μg/g(ppm)未満です。
製品内部からOIT が浸出している可能性が示唆されたことから、含有試験だけでなく、浸出したOIT 量を求めて、皮膚への暴露量の推定なども行っています。
OIT だけでなく、同じイソチアゾリン系の防かび剤である2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンなどの含有試験や暴露評価なども可能です。OIT は含水ジェルのかびの発生を防ぐためだけではなく、接着剤、壁紙、塗料及び木材などの防腐剤としても使用されています。
また、バラベン類などその他の防腐剤の分析も行っていますので、お問い合わせください。