火災時の安全性を確保するため有害生成物発生量が少ない材料を使用する方が好ましいため、燃焼生成ガス分析試験により生成ガスの種類と量を明らかにし、材料の有毒性等を把握する方法の一つです。
材料が燃焼を伴う場合は、煙やガスが発生します。発生するガスは、材質や酸素供給量などの燃焼条件により変化します。
本機構では、JISK7217「プラスチック燃焼ガスの分析方法」に準拠して生成ガス各種の定量分析を行っています。燃焼条件A法、B法とも実施しています。
方法 | 設定温度 | 支燃ガス | ガス供給量 |
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A法 | 750±10℃ | 空気 | 0.5L/分(10分) |
B法 | 750±10℃ | 空気 | 1.5L/分(5分) |
その他完全燃焼を想定した燃焼管式空気法850℃(JISK7392(JISK2541-3))も対応しています。
また、使用環境中や廃棄処分の温度や条件等での燃焼生成ガスを把握したい場合は、ご要望に応じて対応しています。
CO(一酸化炭素) | CO2(二酸化炭素) | HCl(塩化水素) | SOx(硫黄酸化物) |
NOx(窒素酸化物) | HCN(シアン化水素) | NH3(アンモニア) | HF(フッ化水素) |
HBr(臭化水素) | PH3(ホスフィン) | H2S(硫化水素) |
その他のガスについてはご相談ください。
常温や加熱時に製品から出るガス成分の分析(加熱発生ガス分析)も対応しています。また、電子部品の接点不良等にもつながる環状シロキサンの含有分析や低分子シロキサンの発生量の分析等も対応しています。