伸長変形(伸長流動)

フィルム成形やブロー成形に関わる、材料が延ばされる変形(伸長)を評価します


材料が延ばされる変形を、伸長変形と呼びます。伸長変形は、一方向へ伸長する一軸伸長、二方向へ伸長する二軸伸長、流動の直行一方向を固定した平面伸長(一軸固定二軸伸長)に分類されます。

図 伸長変形と分類

二軸伸長と平面伸長については、測定が難しく固体の引張試験機は存在していますが、溶融体や粘弾性液体を対象とした装置が現存しているか不確かです。本機構では、固体材料の一軸引張の実施が可能です。

フィルム成形やブロー成形では、伸長粘度の評価が必要とされています。押出された材料を延伸する際に、伸長粘度が低いと形状を保持することができず薄く延ばすことが困難です。

従来射出成形では、伸長粘度が高いと流動が悪くなると言われていましたが、最近ではフローマーク※の抑制に寄与することがわかり、注目されています。

フローマークは、射出成形で起きる外観不良の一つです。製品表面に縞模様が現れます。

DMA測定機

DMA測定機では、材料をジオメトリーで固定し、片側を動かして伸長変形を起こし、もう一方で荷重を測定し弾性率を評価します。

図 引張ジグの概要

伸長ひずみの計算は、2種類存在しています。固体の評価では、伸長後の長さから元の長さを引いた変化量を元の長さで割ったコーシーひずみがよく使われます。

大変形の場合、コーシーひずみでは表現できなくなるため、樹脂の溶融体では、伸長後の長さを元の長さで割り自然対数を取ったヘンキーひずみがよく使われます。

伸長速度は、それぞれのひずみを変形に要した時間で割ります。

または、

伸長ひずみ速度

キャピラリーレオメータ

キャピラリーレオメータは、通常のロングダイでの測定とは別にオリフィスダイを用いることで、Cogswell※の式から伸長速度、応力、粘度を求めることが可能です。

初めてキャピラリーレオメータでロングダイとショートダイを用い、伸長粘度を計算したF. N. Cogswellの名前をつけた式です。

担当部門:高分子技術部門

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